NGO SESCO 論考 NO.31号 私の11月の外出記録

 ― 大阪 京都 下田 葉山 ―

 前回論考NO.30号では10月1ヶ月間の外出記録をした。が、11月も思わぬ再会、出会いが続き行事にも参加したので今月もその記録をしておきたい。

9日(水)バイマ―ヤンジン チベット人 声楽家・講演者のインタビュー


 小春日和の11月9日(水)、南千里クリスタルホテル・レストランにて、バイマ―ヤンジンさんのインタビューを行った。久しくご無沙汰している彼女との出会いは古く、城南女子短期大学の文化祭に来て頂いた1990年代の終わりの頃。また、我が家のホームパーティーにお招きし、講演と歌を披露して貰った。懐かしい。以降、南千里のオフイスを時折訪ね、ご主人の齋藤秀樹さんからチベットの状況をお聞きし、一方 夫との出会い、日本の暮らし、家族愛なども。バイマ―ヤンジンさんのご両親は遊牧民で、字が読めなく大変苦労された。故に「教育」に強い関心を抱かれ、2000年6月にヤンジン第一希望小学校(182人)を開校し、マスコミに取り上げられて支援者が増え、チベット学校建設推進協会を立ち上げた。日本でコンサート・講演活動を続け、年3ヵ月は現地チベットに滞在し、学校作りに励み、小学校9校、中学校1校を建設した。今や5000人を超える生徒が学んでいる。建設だけでなく学校運営、将来の教員養成に関わる一連の活動は驚異的と言う他ない。資金面では、日本から60%、自治区20%、地元10%、住人・親10%。人材は地元教育委員会からと地元代行教員で補う。現今新型コロナウイルス禍、日本人の優しい励ましのメール、手紙や食料品など多数届き、感激している。今後の見通しとして全国巡回ツアー・講演会を再開し、チベットへも出掛けたい。「『共生学』を大学院で学ぶ事にもチャレンジしたい」と。バイマ―ヤンジンさんの眼の輝きが素晴らしい。当日は高校生の息子さんの誕生日。家族で祝う夜の食材入手と優しい母親の顔を見せ、ご主人迎えの車を見送った。

12日(土)爆裂トークライブ in 大阪 長尾たかし 前衆議院議員の講演に参加


渡邊哲也YouTube文化人放送局に登場し辛口の政治評論を。著書『永田町中国代理人』は好評。講演は自身の選挙区状況を中心に前の衆議院選挙の敗北を振り返り、3年後の参議院選挙全国区に出馬表明。私の質問:日本のシェルターへの取り組みはどうなっているのか。現在9万カ所あるが何処にあるのか知らしめていない。一度調査してみると答弁された。

14日(月)オチャンテ ロサ メルセデス ペルー人 桃山学院教育大学 特別講義


「多文化共生論」の講義をした。しばらくオンライン授業であったが今回から対面授業。直接学生の反応を見ながらの講義に熱が入る。「アフリカの子どもたち―キンシャサのストリートチルドレンの事例から」ストリートチルドレンが生まれる要因の一つにWitchcraft(悪魔つき)が特徴。NGOの課題に政府からの支援なく財政困難、人材確保育成難、NGO間の連携不足などがある。オチャンテ先生のもう一つの授業「異文化間教育」の中では「急成長するフィリピンとマレーシア・マカオの現地教育視察から」を予定している。

21日(月)京都工芸繊維大学 上田文先生と事前協議 米国人教授


2023年1月10日から約一ヵ月京都工芸繊維大学資料館にて展覧会「アフリカx日本:アレワ紡の時代―ナイジェリアと日本の繊維生産 1963-2005」を企画されている。関連イベント:トークショー「<アレワ紡時代>を語る」に備えて上田先生と事前打ち合わせのため所有するアフリカンプリント、ハウザ・フラニの帽子、『NIGERIA』書物、駐在時代の写真、紙幣などを持参した。同席 立命館大学衣笠総合研究機構 鈴木桂子教授 国立民族学博物館 総合研究大学院大学 鈴木英明准教授 University of California San Diego Professor Jeremy Prestholdtが来日し紹介された。日本からアフリカへの繊維輸出の研究をされアレワ紡についても強い関心を持たれている。3教授から数々の質問を受けた。


25日(金)南伊豆在住 山本はま子さんを訪ねる


元公務員山本はま子さんとは2015年10月東京アルカディア市ヶ谷で開催された第18回日本自費出版文化賞発表時に入選して隣席したのがご縁。偶々前日長男と熱海の温泉宿泊と葉山行きの予定から事前に連絡、伊豆急下田で一泊、自費出版の旧懐と「蕎麦茶寮 須田」で天ざる蕎麦をご馳走になり石廊崎まで案内をして頂いた。太平洋を一望する雄大さは勇気を与える。次いで山里の菜園 やまちゃんち ご自宅周辺で栽培されている各種農産物も見せて貰い南伊豆の歴史話をお聞きした。南伊豆町 サークルききがきや代表『知ってんけぇー そうさょぉ、おめぇ』 豊かな自然と共に生きる農業、技と気質で時代を生きる知恵、地域のくらしを守って生きる女衆。20人からの聞き書きを12編に収録。山本さんの親切な接遇に感謝すると共にそのバイタリティには敬服した。

26日(土) カラモ・シソコ セネガル人 弦奏者のコラ演奏を聴く


去る4月末に磯貝さおり舎長 伊豆の国伊豆エメラルドタウンで開催されたアウラの森芸術舎に参加した経緯で今回は葉山マリーナ カデンツァ/ 峰松啓 宅(ホームシアター、茶室があり 江の島など眺望良く素敵な自宅)でマンデイゴ族 67代目のコラ・グリオカラモ・シソコ氏のコラの弦の哀愁を帯びた演奏は心に響いた。多才な参加者、葉山在住石原裕次郎の同級生、バイオリニスト、英国人音楽学者など話題が尽きない談笑の一時であった。

28日(月)Philippine Business Mission 2022 に参加 


 スイスホテル南海大阪でフィリピン観光政府関係機関・ホテルリゾート施設・旅行業者の企業が来日し最新情報を紹介した。直近海外旅行の復活。ホテル(ザ・ペニンシュラマニラ他17)旅行会社(ジェイトラベルサービス他9)航空会社2(セブエアー フィリピンエアライン)とイベント2社 計32社。フィリピン観光セミナー、トラベルマート、カクテル、ナイトレセプションと続き参加者は250人を超えているか。来日の北アジア代表DORIS RAMOS-APAREJADO女史、フィリピン共和国総領事館大阪 シニア マーケティングスペシャリスト竹原浩二氏、同 アドミニストレーティブ オフィサー DEO LUBRIN氏と会話。取材と共にRCの状況把握の依頼をした。


 2022.12.10
NGO SESCO 副理事長 深尾幸市

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA